Category Archives: ベリオン・ルイ神父様
エルサレムへ上ろう(4)(No.133)
4月25日(火)。福音史家マルコの祝日です。“さあ、今日はマルコによる福音書を胸に、ガリラヤの空気をたっぷり吸い込もう”。ところがその日のガリラヤの空は機嫌が悪く、ナザレを出てから薄い霧の中を走り、「私を何者だというの …
エルサレムへ上ろう(3)(No.132)
ユダヤ教の暦で、私たちは5766年4月22日安息日にタバからイスラエルに入りました。−イスラエル−信仰の歴史を語る遺跡の地。数千年もの間、カナンの地は“肥沃三日月地帯”の中心にあったために、隊商が往来する貿易のルートで …
エルサレムへ上ろう(2)(No.131)
エジプト。走馬灯のように様々な光景が目に浮かびます。− スフィンクスの不可解な表情 − ピラミッドの優雅な姿 − 目路の限りリビアの方へ拡がっていく砂漠 − 近代的な建築を囲んでいるスラム − カイロのコプト(マルコに …
エルサレムへ上ろう(1)(No.130)
十年も前から、水曜日毎に集まったおよそ三十名の方と共に、創世記からヨハネの黙示録まで聖書の言葉を読み、その深い意味を味わうために分析しながら研究してきました。いつかは一緒に“エルサレムへ上ろうね”という夢を抱き、200 …
お母さん 〜聖母マリアへの手紙〜(No.129)
愛しい聖母マリアよ。 私の母をご存知ですね。あのおばあさんは弱いところもあった人間ですが、私にとっては掛け替えのない「お母さん」でした。私の言い方は少しオーバーかもしれませんが笑わないで下さいね。娘時代の母は、とりわ …
イエスの復活の記念とは(No.128)
ある教会での出来事です。その教会で主日のミサの最中にお葬式が行われました。死者の身元は不明でした。おそらく信者であろうと教会でお葬式を引き受けたのでしょう。お葬式は荘厳に行われ、参加者には同情と関心の目。告別の時に司祭 …
口が剣になる時(No.127)
子供のキャンプの間に必ずと言っていい程行われるゲームがあります。それは「伝言ゲーム」というとても面白いゲームです。一つの文章が何人かを通して伝わっていくと、どれ程内容が変わるか、楽しいことで、最後の人が文章を発表すると …
キリストとの出会いに間に合いたい(No.126)
マタイによる占星術の学者(マゴイ)の物語は(マタイ2.1−12)、つい最近(1月8日)教会で読まれましたが、その物語を基にして後に書かれた話がたくさんあることを皆さんもご存知の通りです。きっと皆さんも次の話を読んだこと …
小さな群れよ。恐れるな(No.125)
この「一言」を読まれる皆さん、明けましておめでとうございます。 私たちが迎えている2006年はどんな年になるか、私たちにはわかりません。きっと嬉しいことも悲しいことも、予定通りのことも思い掛けないことも、私たちを待っ …
闇から光へ(No.124)
すっかりイベント化されたクリスマス・シーズンが再びやってきました。年のせいでしょうか、私は町でのクリスマスの人工的な騒ぎの空しさを強く感じ、ますますイエスの誕生の意味の深さを探り、味わいたいものです。 イエスの誕生を …