より良い宣教を目指して(No.106)

 来る七月の初めに、パリで、パリ外国宣教会(パリ・ミッション会)の総会が開かれます。六年に一回行われる総会に出席する司祭達は、各国で仲間の司祭達から選ばれた人達と、様々なところ -特にフランスの本部 で働いている司祭達です。
日本管区から代表者の一人として選ばれたため、総会に出席するために、しばらくの間留守することになります。去年の夏、休暇を取ったばかりなのに、又今年も...と考えると、何となく心が重くなり、皆さんに対して申し訳ないと思います。皆さんのご理解とご了承をお願いすることしかありません。

黙想会をもって始まる総会は、およそ一ヶ月続きますので、八月の初めに日本に戻る予定です。
その総会の内容ですが、各国と様々な分野で働いている人達の報告 ~政治、経済、社会、教育、他宗教、教会、そしてもちろん宣教に関する報告~ に基づいて、パリ・ミッション会の存在の意味と方針が討議され、今からの六年間の活動が定められます。21世紀においてグローバル化しつつある世界の中で、複雑な状況に置かれているアジアの社会の中で、どのようにして私達は、イエスとその福音を相応しく伝え、証しすることが出来るか、それは私達の祈りと働きの中心になります。

尚、高年齢化している宣教会ではありますが、そのことで嘆き悲しみ、落ち込むつもりはありません。希望をもって大いなる期待をかけて、若者へのアピール、若者を歓迎するため、対策に重点を置き、回心しながら、工夫しながら、前向きに定まった目的を貫こうと考えています。
総会の終わりに、その方針、そのビジョンを実現出来ると思われる総長を始め、パリ・ミッション会の責任者が選挙によって選ばれます。その選挙こそ、聖霊の選択であると私達は確信しています。

 二百五十年近くの歴史を誇る宣教会の運命に、大きな影響を及ぼす総会のことを考えると、何となくこの頃、責任を重く感じるようになりました。
 留守をして迷惑をかけるのに、又、皆さんにお願いするのは厚かましいと思われるかもしれませんが、その総会は、聖霊に照らされ、父なる神のみ旨にかなう会議となるように、皆さんのお祈りを謹んで願いたいと思います。

 どうか皆さん、よろしくお願い致します。
2004年6月
ベリオン・ルイ神父

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