Category Archives: ベリオン・ルイ神父様
愛なる父に身を委ねて(No.113)
皆さん、新年あけましておめでとうございます。 2004年が終り、2005年にはいりました。古い衣類、古い靴などを捨てる時、“ずいぶんお世話になったな”という気持ちで手離したとしても、新しい物がすぐ古い物を忘れさせてしま …
沈黙に秘められた叫び(No.112)
毎年のことですが、この季節になると私たちの身の回りには「クリスマス」という言葉があふれて飛び交っています。商売の上でも重要な時期であり、商店はあの手この手でムードを盛り上げようとしています。色々な団体も、このチャンスを …
「鏡」としての聖書(No.111)
人類が初めてその顔を映した鏡は、清らかな水の面でした。しばらくして金属が発見され、表面を平らに磨くと、顔が映ることが知られるようになりました。ガラスによる鏡ができたのは近年になってからのことです。 人は自分の顔を一生自分 …
バベルの塔の黄昏…ペンテコステの夜明け(せいかぞく誌「100号」を迎えて)(No.107)
バベルの塔の黄昏...ペンテコステの夜明け。その謎めいた標題を通して、私は何を言おうとしているのか。それは、せいかぞく誌「100号」と一体どういう関係があるのかと首をかしげて思う方がおられるでしょう。 * バベルの塔の …
より良い宣教を目指して(No.106)
来る七月の初めに、パリで、パリ外国宣教会(パリ・ミッション会)の総会が開かれます。六年に一回行われる総会に出席する司祭達は、各国で仲間の司祭達から選ばれた人達と、様々なところ -特にフランスの本部 で働いている司祭達で …
振り返って見ると(No.105)
私事で恐縮ですが、四月十日で、黒崎教会に赴任してから、10年目を迎えることになりました。歩んで来た道を振り返ると、心は喜びに弾み、感謝の気持ちで満ちあふれます。神に対しても、皆さんに対しても。神と皆さんの助けと支えがな …
復活したイエスを信じるってなぁに(No.104)
フランスの知り合いの女性が、輪廻転生を信じていると以前から言っているのですが、それに対する彼女の理解はあまりにも単純すぎているため、たびたび楽しい議論を繰り返してきました。先日の電話で、冗談のつもりで、私は彼女に次のこ …
40日の間の歩み(No.103)
“人よ、よく覚えておきなさい。あなたはちりでできたので、またちりに戻ってしまうことを”。(灰の水曜日)。四旬節にはいると、教会ではこのような手厳しい言葉を盛んに聞かされます。 言うまでもありませんが、その言葉を“威し”の …
祈る木を心に植える(No.102)
毎日祈る方がおられる一方で、「全く」「ほとんど」「たまに」しか祈らない方も大勢おられるようです。ところが、祈ることなしに信仰生活は有り得ないことを新たに認識すべきだと思います。 「祈る」。簡単に言えば、それは父なる神を …
頂いたタレントを活かして(No.101)
過ぎ去った一年は皆さんにとってどんな一年だったでしょうか。幸、不幸によってその評価は左右されるでしょうが、それを「土台」にして、それを「肥料」にして、新しい年を迎えるようにしてはと勧めたいのです。今年も社会と世界の複雑 …